ねぇ、誰か教えて・・・





どうして、ここにはあなたがいないの?

あなたの温もりは、どこにあるの?







「失くしてからその大切さに気づく」とあなたは言った。





けれど。





そんなの哀しすぎる。


事実だからこそ、なおさら私の胸を締め付ける。





本当は、認めたくないのに。



目覚めても、新しい朝が来ても、そこにあなたはいない。






「どこにもいない」という事実が、私を追い立てる。








ぽっかり空いてしまった、私の隣。

もうあなたが「先輩」と呼ぶ声も聞こえない。



耳に残るのは、あなたの優しい声・・・





「まったく、仕方のない人ですね・・・」


「先輩は、俺が必ず守りますから」



それだけを、何度も何度も心の中で繰り返して。








「神子、ごめんなさい。私にもっと力があれば・・・

皆を守るだけの力があれば・・・」


「・・・そんなことない。白龍は・・・悪くないよ。だから・・・」



お願い白龍、謝らないで。




優しいあなたに甘えて、私はいつかきっと、あなたを責めてしまう。

「あの人を返して」と、あなたを責めてしまうから・・・







私を、置いていかないで。一人にしないで。

この想いに、やっと気づけたのに。





ねぇ教えてよ、譲くん・・・









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なぜ最近こういうシリアスが多いのでしょうか・・・
しかし、この譲くんルートの一連のイベントがとても好きなのです。
この上書きする前の望美ちゃんの苦悩があったからこそ、
譲くんの上書き後のルートが、そしてエンディングが、
より感動するものになったのかな、と思います。
エンディングスチルの、譲くんの幸せそうな笑顔が大好きです。


余談ですが、タイトルが某韓国女性歌手の歌のようになってしまいましたね(笑)


―2005.4.26―


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