君の音色は、なぜこれほどまでに俺の心を動かすのだろうか。 なぜ俺の心を捉え、離さないのか。 そして・・・ なぜ君のことしか考えられなくしてしまうのか。 最初は普通科からの参加、しかも同じヴァイオリンということもあって、 彼女に多少の興味をもった。 しかし演奏しているのはリリからもらった魔法のヴァイオリン、 しかも音楽に関してはまったくの素人と聞き驚いたが、 心のどこかで「負けないつもり」と挑戦してきた彼女が 一体どこまでやれるだろうか、という期待をしていたのかもしれない。 そして彼女は、その期待を裏切らなかった。 彼女は見事に腕を上げ、 1人のヴァイオリニストとして見事な演奏をするようになった。 周囲からも、コンクール開始当初の嫉妬ややっかみが嘘のように、 大きな期待を寄せられるようになっていた。 それほどまでに彼女の演奏がすばらしく、心を打つものだったということだろう。 彼女の練習を聞いたり、合奏する機会もあったが、 周囲の反応はその度ごとに大きくなっていった。 そう、俺が逆に引け目を感じてしまうほどに。 彼女の演奏は何物にも変えがたい輝きを持っている。 それは俺が長い間探し続けてきた輝きだった。 そして彼女自身も、その瞳の中には彼女にしかない輝きがある。 俺はその輝きに心を奪われてしまったのだろうか。 最終セレクションを明日に控え、屋上で1人練習をしていると、 いつからだろうか、そこに香穂子の姿があった。 パチパチとうれしそうに拍手をしながら、演奏の終わった俺に近づいてくる。 「・・・はぁ、やっぱりすごいね、月森くんって。私なんか足元にも及ばないよ」 「いや、君の演奏には俺のヴァイオリンでは出せない 君だけの魅力があると思うが・・・」 その君だけの魅力に、 俺はどうしようもないくらいに惹かれてしまっている・・・ 「ねぇ、今の曲、なんて題名なの?とってもよかったね!」 「あぁ、これは・・・・・・・・・秘密だ」 「・・・えっ?」 「明日になればわかるだろう」 明日、たった一人の君だけのために弾く曲なのだから。 「さあ、もうすぐ下校時間だ。明日の最終セレクションに向けて 今日は早く家に帰るといい」 「もうっ、教えてくれたっていいのに・・・。こうなったら一緒に帰って なんとしても聞いちゃうからねっ!」 そんな彼女らしい反応に、自然と俺の心も明るくなる。 「行こうか、香穂子」 例えコンクールが終わったとしても、 俺たちがこうしてずっと二人で一緒に過ごせるように。 すべてが終わったら、この想いを、君に告げてもいいだろうか。 ====================================== |
ありきたりなストーリーですよね、これって。 しかもこれが人生初の「コルダ創作」だなんて・・・!! すみません、こんなイベントはゲーム中には実在しません。 立派なイベント偽造罪ですよね(どんな罪なんだか・・・/笑) でも月森くんって、見ていてなんとなく切なくなりませんか? あ、もちろん月森くんは大好きですよvv ・・・あれ、でも一番好きなのは王崎先輩なのでは・・・? |